人材育成
人材育成の考え方
豊富なプロジェクトによる業務経験を通じた OJT(On the Job Training)を中心に、当社独自の研修プログラムや E ラーニングなどに加え、資格取得支援制度などを通じた主体的な学習の機会創出を有機的に統合した育成プログラムを確立しています。
また、マイクロソフトをはじめとした各社のトレーニングプログラムなども有効活用しながら継続的な育成支援を図っています。社員のキャリアに合わせた育成計画を着実に実行していくことで、人的資本の強化を目指します。
「JBS トレーニングセンター」運営
社員専用の研修施設である JBS トレーニングセンター を運営しています。同センターでは、すべての社員がいつでも必要なトレーニングを受けられ、最新のテクノロジーに即した充実したコンテン
ツを学べるなど、社員が最大限にスキルアップできる環境を整備しています。
トレーニングセンターでのオンサイトだけでなく、地域事業所在籍社員が柔軟に学べるよう、オンラインを活用したハイブリッド研修も多数実施しています。
タレントマネジメント支援
2023年9月期はエンジニアのリスキルやアップスキルのプログラム構築、営業職向けアップスキル研修の実施など、社員のスキルの幅を広げ、より広くチャレンジしていけるための土壌づくりに注力しました。
顧客ニーズの高い領域(セキュリティ、上流設計、アプリケーション開発など)のケイパビリティを引き続き強化していきます。セキュリティや AI などの技術者の獲得競争が厳しい領域においては、パートナー連携を積極的に行うなかで、パートナー企業との技術連携を担うブリッジエンジニアの育成につなげていきます。また、クラウド時代に合わせたリスキル、アップスキルを進めており、エンジニアのスキルポートフォリオを可視化・分析し、分析に基づいた戦略的な育成に取り組みます。上流設計や Data & AI といった領域については、パートナー企業との積極的なアライアンスを通じてエンジニアの確保を進め、優れた技術や仕組みを取り入れることで、顧客への価値転換を優先に取り組んでまいります。
キャリアカウンセリングルームの設置
社員一人ひとりが自分の仕事を主体的に捉え直すことで、仕事にやりがいを見いだすジョブクラフティングの考え方に基づき、キャリアカウンセリングルーム「トーク・ルーム」を開設しました。
社員が目指すキャリアの方向性の検討や選択、開発をサポートすることを目的とし、国家資格である「キャリアコンサルタント」を保有する社員数名が守秘義務を徹底し運営しています。
次世代リーダー、経営層の育成
主体的なリーダーシップを発揮しながら人材や組織をマネジメントをすることで、持続的な成長を創出するための選抜型育成プログラムを導入しています。実践型の研修を通じて、リーダーシップ及びマネジ メント力を強化をしながら、経営候補人材を育成しています。
MVV 浸透プログラムの実施
社員一人ひとりが JBS ブランドの体現者となるための活動である「MVV 浸透プログラム」を全社で継続的に実施しています。 MVV(理念体系)の理解を深め、JBS の未来を考えるための E ラーニングやワークショップを実施しています。
アワードプログラム
全社を対象に、JBS らしい新たな価値創造をしたチームや MVV 体現者を表彰するアワードプログラム「Excellent Performance Award」を開催しています。本プログラムは半期ごとに開催し、Company Meeting で発表・表彰を行っています。
DE & I (Diversity, Equity & Inclusion)
Diversity & Inclusion「一人ひとりの個性を大切に」を行動指針の1つとして掲げ、多様な人材が公平に活躍でき、最大限にパフォーマンスを発揮できる制度を構築するとともに、組織と人材の力を最大限に活かす企業風土を醸成するように努めています。
JBS は、人材の多様性の確保が企業価値向上に向けた経営戦略の重要な課題であるとの認識のもと、多様な人材が自分らしく活躍できる環境整備を推進するために、以下のような取り組みを実施しています。
- 男性育児休業取得促進、取得事例の社内公開
- パパママ交流会、育休復職者交流会、各種交流会開催
- セルフケア休暇の新設
- 積立有給休暇の利用範囲拡大(育児、介護、不妊治療、孫の育児など)
- 農園型障がい者雇用開始
- 障がい者雇用相談窓口設置
- パートナーシップ規程施行
- ライン長に対する多様性推進教育実施
- ミドルシニア向けライフプランセミナー、キャリア研修実施
- ベビーシッター補助金制度導入
- 家事代行サービス(法人割引)
女性活躍の推進
女性社員がキャリアを考える際の参考になるように、働き方やワークライフバランスに関して、JBS で活躍中の女性管理職や女性エンジニアにインタビューを実施し、情報を公開しています。また、ワーキング
マザー、女性管理職、男性育休経験者などから幅広く要望を吸い上げる機会を設け、仕事と家庭の両立を支援するための制度見直し検討を継続的に実施しています。
JBS は、女性活躍支援における取り組み成果として、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」の最高位(3つ星)の認定を受けています。また、課長級の女性割合を 2026年3月までに 20% 以上とすることを目標に定め、管理職における女性社員比率の向上を目指しています。2023年9月期の課長級の女性の割合は 16.9%となっており、引き続き向上に向けて取り組んでまいります。
- 単体。「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(平成27年法律第64号)および「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定による公表義務の対象ではないため連結子会社の記載を省略しています。
えるぼし認定
従業員数/女性従業員比率
女性管理職比率
農園型障がい者雇用開始
JSH が提供する農園型の障がい者支援サービス「コルディアーレ農園」の当社利用区画での社員雇用を開始しました。2022年11月より、9名の当社社員が、福岡県に所在する「コルディアーレ北九州農園」で勤務しており、野菜の栽培、収穫などを中心とした農作業を行っています。
導入開始から順調に雇用受入が進み、収穫した新鮮な野菜が定期的に温かいメッセージとともに本社に届き、当社の社員食堂 Lucy’s CAFE & DINING でも提供しています。今後、当社の九州事業所との交流など、全社一体となって農園型雇用を推進します。また北九州で登用を行うことで、地方での雇用創出にもつなげたいと考えています。
JBS アルムナイ・ネットワーク構築
JBS を退職した元社員(アルムナイ)との継続的な関係を維持するオンライン・コミュニティ「JBS アルムナイ・ネットワーク」を導入しています。同ネットワークを活用し、社員と退職者、退職者同士のつながりを大切にすることで、さらなる人的資本経営の強化を目指します。また、社員食堂 Lucy’s CAFE & DINING で定期的に交流会を開催しています。社員とのリアルなコミュニケーションを通して、JBS の最大の魅力である「人」をつなぎ、アットホームな風土を肌で感じてもらうことで、再入社へのモチベーションを高める機会を提供しています。
働きやすい環境づくり
JBS では、働きやすい環境を提供し、社員のエンゲージメントを高めることで、お客さまに対してより良いサービスを提供できるものと考え、社内環境整備の向上に力を入れています。このような考え方のもと、各社員のワークスタイルに合わせた多様かつ柔軟な労働環境を提供し、社員一人ひとりに最先端の IT 環境を提供しています。加えて、一人暮らしをする社員には利便性の高い都心部に社宅を用意するなど、社員が最大限に力を発揮できる環境を整えています。
従業員エンゲージメント
2023年9月期から、エンゲージメント調査の結果を活かした組織づくりを実施しています。四半期ごとにエンゲージメント調査を実施することで、全組織の状態を見える化し、その結果をもってマネジメント層でのディスカッションや各組織での振り返りを行っています。こうした定期的な調査と課題解決アクションを継続して、社員一人ひとりのやりがいを醸成しながら、働きがいのある環境整備を推進します。
また、エンゲージメントの向上に向けては、これまでに多様な労働環境の提供のほか、オンボーディング施策の拡充、及びキャリアカウンセリングルームの新設など、さまざまな施策を実行してまいりました。そ
の結果、当期のエンゲージメントスコアは70に上昇し、前年度のC+からB-に向上しました。(※)今後も、社員が最大限に力を発揮でき、働きがいを感じられる環境の整備・強化に向けて継続的に尽力します。
- 調査にはアトラエ提供のエンゲージメント測定ツール「Wevox」を利用し、JBSの全社員(正社員・契約社員)を対象に実施しています。
健康経営の推進
社員の健康が人生の充実や働きがいにつながるという考えのもと、社員の健康課題の解決に有用な健康管理システム「Carely」を導入し、健康経営を推進しています。また、産業医の常駐をはじめ、年1回の健康診断、ストレスチェックなどを実施して各社員の健康情報を一元的に管理するとともに、社員の健康増進に有益な情報の定期発信などを行っています。さらに、産業医や保健師の健康相談窓口を設置しているほか、社員食堂「Lucy’s CAFE & DINING」では栄養価の高い健康的な食事を提供するなど、社員の健康促進に努めています。
ワークライフバランスの推進
社員の仕事と家庭の両立を支援し、誰もが働きがいを感じられる職場環境をつくるために、2019年4月1日から「次世代育成支援対策推進法」に基づく行動計画を実施しています。育児目的に使用可能なストック休暇制度、男性育休推進活動、男性育休ガイドブックの作成、ガイドブックに沿ったFAQの公開、説明動画の作成・公開、育児休業取得に関する相談窓口設置などに取り組んでいます。また、男性の育児休業取得も積極的に推進しており、2023年9月期は 54.0%※の男性社員が育児休業を取得しています。 こうした取り組みの結果、2023年12月には「くるみん」の認定を受けています。
- 「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」(平成3年法律第76号)の規定に基づき、「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律施行規則」(平成3年労働省令第25号)第71条の4第1号に定める方法により算出。
コミュニケーション活性化
テクノロジーの進歩により、いつ、どこからでも顔を見てコミュニケーションができるようになりました。一方で、対面で生まれる交流には何にも代えがたい価値があると考えています。全社イベントである Company Meetingのリアル開催や、社員食堂 Lucy’s CAFE & DINING のような社員同士が集まり、コラボレーションできる場を設けることで、社員同士が気軽に交流したり、相談しあえたりするプラットフォームづくりを推進しています。
フルクラウド環境を提供
フリーアドレスで快適に過ごせるオフィスに加えて、リモートワークに最適なフルクラウドの環境を提供。シェアオフィスや自宅などでの就業も可能としています。また、フレックスを活用した時間差出勤によって通勤混雑時のストレスを避け、多様で柔軟な働き方ができるよう環境整備に力を入れています。
人権の尊重
人権基本方針
事業活動のあらゆる局面において「人」が最も重要な要素だと認識し、従来から事業活動における基本的人権の尊重を徹底してきました。
その中にあって、事業活動における基本的人権の尊重をあらためて表明するべく、2021年10月に JBS グループが遵守すべき人権基本方針を制定しました。
相談窓口の設置
育休相談、障がい者雇用相談、外部健康相談、ハラスメント相談などの相談窓口を設置して、社員からの相談に迅速かつ適切に対応しています。人権に関する相談を受け付けるホットライン(社内・社外)も設置しています。
品質向上、調達先への配慮
JBS では、ESG 視点での JBS とサプライヤーとの双方向評価アンケートを毎年実施し、その結果を双方向にフィードバックすることで品質向上に努めています。
また、調達においては、高いスキルを持つビジネスパートナーとの良好な関係を維持しながら、サービスレベルの質を高度化・均一化していくことで、 JBS の行動指針の 1つである「Customer First」を追求しています。
認定制度取得
お客さまに提供する IT ソリューションサービスにおいて、安全で確実な情報管理を実現するため、以下のマネジメントシステムを導入し運用しています。
品質方針
JBS グループは、「すべてのリソースはお客さまのご満足のために」というカスタマーファーストの基本的な考えに沿って取り組んでいます。お客さまにとって「最良のシステム・最善のサービス」を提供するベストパートナーとして、常に戦略的で実践的な情報システムをお客さまに提供し続けるために、高い技術力、豊富な実績に基づいて高レベルの IT サービスを実現することを心がけると同時に、あらゆる面から品質向上に取り組み続けます。
情報セキュリティ
マイクロソフトの持つ高度なセキュリティ環境の導入を始め、セキュリティ領域で実績のある様々なパートナーのソリューションの導入を通じて、お客さまの状況に合わせた最適な環境の実現を支援しています。 2022年8月には、グローバルセキュリティエキスパートが提供するセキュリティ講座をはじめとしたエンジニアの育成支援を受け、JBS が提供するクラウドセキュリティサービスのさらなる品質向上に向けた取り組みを開始しました。
社内でのセキュリティの取り組み
BCP 対応
災害などの脅威により事業活動の中断を余儀なくされても、お客さまの事業やその他のステークホルダーへの影響を最小化することによって社会的責任を果たすため事業継続計画(BCP)を整備し、社員の安全確保とお客さまへのサービス提供を含む JBS の事業を継続できる体制を構築しています。
1. アクセスコントロール |
多要素認証、条件付きアクセス、ダウンロード許可 Microsoft Entra ID (条件付きアクセス) |
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2.マルウェア対策 |
アラートレベルごとの初期対応を自動で対応 Microsoft Defender For Endpoint |
3.アカウント保護 |
リスクの自動判定 Microsoft Entra ID (Identity Protection) |
4.クラウド利用の可視化 |
アクセスやアップロードの可視化とスコアリング Microsoft Cloud App Security + , Microsoft Defender SmartScreen |
5.Webフィルタリング |
特定コンテンツに対するアクセスブロック Microsoft Defender For Endpoint |
- Azure Active Directory は Microsoft Entra ID と名称変更しました。詳しくはこちら