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トップメッセージ

クラウドを核にお客さまの事業変革を支援し、共に次の成長ステージへ

クラウド支援の実績を武器に、AI でさらなる進化を目指す

JBS は、企業向け IT システムの企画・開発から運用までを一貫して担うシステムインテグレーター(SIer)として、クラウド利活用の支援に磨きをかけながら、お客さまの真の課題に寄り添い、必要な技術を最適な形で届けるパートナーとして確かな実績を積み重ねています。とりわけマイクロソフトのクラウド導入・活用支援に強みを持ち、お客さまの業務変革や課題解決を強く後押ししてきました。
これまでの成長を支えてきたのは、クラウド技術に精通した豊富な人材です。当社は国内有数のマイクロソフトクラウド関連資格保有者をはじめ、高度なスキルを有する 2,000人以上のクラウドプロフェッショナルを擁しており、これは JBS の大きな強みの一つです。こうした体制のもと数々のプロジェクトで実績を重ねることで、「マイクロソフトのクラウドサービス導入であれば JBS」という評価をお客さまからいただけるようになりました。

トップメッセージ

近年、システム開発の在り方そのものも大きく変化しています。従来はオンプレミス型と呼ばれる自社サーバーでのシステム構築が主流だったのに対して、この 10年でクラウドへの移行が大きく進みました。現在は、ベンダーが提供するサービスをライセンス契約するだけで、パッケージ化されたシステムを活用できるようになっています。さらに、生成 AI の登場が大きな転機となりました。AI の性能が飛躍的に向上したことで、お客さまの期待も急速に高まり、事業に直結する領域での AI 活用ニーズが拡大しています。実際に、お客さまが新たなサービスを立ち上げる際など、AI を組み合わせたサービス開発の機会は増加しています。事業領域のシステムを具体化するためには、AI とクラウドの両面で高度な技術が求められ、難易度は一段と高まっています。しかし、この環境変化こそが、JBS が強みを発揮して、成長を遂げる大きなチャンスになると捉えています。どの実務に、どのように AI を活用できるか検討されているお客さまに対し、当社がインテグレーションパートナーとして寄り添い、伴走していく。そのプロセスそのものが付加価値の向上と事業成長へとつながっていくと確信しています。

JBS が成長し続けていくために

クラウドシフト、AI の進化という環境変化が進むなかで、当社がお客さまにより大きな価値を提供していくためには、自分たちの強みをあらためて明確にする必要があります。JBS は「独立系インテグレーター」として、元請けの立場でお客さまのシステム開発に携わってきました。独立系だからこそ、特定のサービスやベンダーにとらわれず、常にフラットな視点で真にお客さまの役に立つ技術を選び抜いて提案することができます。この柔軟さが、単にご要望どおりにシステムを構築するだけでなく、「顧客のことをしっかり見て向き合ってくれる SIer」というお客さまからの支持につながっているのだと考えます。
また、私たちはお客さまにとっての「共創パートナー」であることを大切にし、その姿勢を貫いてきました。例えば、金融機関のお客さまであれば、金融の業界知識を共有しながら、当社はクラウドを中心としたテクノロジーの専門性で支えていく。そうした協力体制のもとで、お客さまが抱える課題を一緒に解決し、より良い金融サービスの実現につなげていくことを目指しています。お客さまの成長にテクノロジーで伴走することが、JBS 自身の成長にもつながる。こうした考え方があってこそ、当社の価値も着実に高まってきたのだと捉えています。共創関係を築くうえでは、お客さまの業務を根本から理解し、潜在的な課題に応える提案を行うことが欠かせません。プロジェクトを進めるなかでは、情報システム部門に限らず、事業部門やバックオフィスなど、複数の部門とコミュニケーションを重ね、それぞれのニーズを徹底的に把握することが必要となる場面が多くあります。
こうした状況において、対話を惜しまず、深めていく力が JBS の特長です。お客さまは事業のプロであっても、どのようにシステムを改善すればサービス向上につながるのかを明確化しきれていないケースもあります。また、本当のニーズがまだ言語化されていない場合も少なくありません。だからこそ、対話を通じて課題を引き出し、ニーズを明確にしていくことが重要だと考えています。
私たちは、こうした役割を「対話アクセラレーター」として担っていくことが求められていると捉えています。その姿勢は、社員食堂「Lucyʼs」を設けている取り組みにも表れています。オフィスに洗練されたダイニング環境を併設することで、社員同士のみならず、お客さまとも食を通じたコミュニケーション強化を図り、リラックスした空間で忌憚のない意見を交わすことで、表に出にくい本音や真のニーズを汲み取ることができています。
お客さまに寄り添い、本音をつかみ、本当に必要な IT サービスを見極め、ビジネス変革を共に進める、この循環を大切にしています。そして、お客さまの成長を後押しするこうした特長をさらに磨き続けていくことこそが、JBS の事業成長を支える基盤になるとあらためて認識しています。

プライム市場への移行を契機に、さらに成長を加速

JBS は 2025年9月に、東京証券取引所プライム市場へ上場市場区分を変更しました。かねてよりプライム市場で企業価値向上に取り組み続けている大手 SIer が存在するなか、より多くのお客さまから選ばれる会社へと成長するためには、前述した当社の強みに磨きをかけ、社会に確かな存在感を示し続けることが不可欠だと感じています。市場区分の変更は、成長に向けた取り組みをさらに進化させる新たなスタートラインに立ったと言えます。
今後、プライム市場での持続的な成長を実現していくためには、特にお客さまから「安心して仕事を任せられる」と評価いただける体制と、ガバナンスの確立が重要だと考えています。ガバナンスは企業基盤を支える要であり、JBS はこれまで着実にその強化に取り組んできました。その積み重ねによって、上場企業としての基盤は確実に整ってきていると実感しています。そのうえで今後は、十分な人材確保に加え、業務の進め方やサービス品質においても、高い水準を維持していくことが求められます。お客さまから寄せられる期待に応え、実績として示していくことで、JBS と共に DX に取り組む価値を実感していただけるよう努め、次の成長に向けて歩みを進めてまいります。

成長を見据えた今後の展望

成長を確かなものにしていくためには、事業ポートフォリオの変革も重要です。これまでは、ライセンス提供を足がかりに顧客基盤を拡大し、ライセンス&プロダクツ事業が売上の中心を担ってきました。現在は、JBS は主要な取引先であるエンタープライズ顧客層において一定のライセンスシェアを確保しています。これまで築いてきたお客さまとの信頼関係を土台に、今後は、IT インフラ支援から、お客さまの事業変革を支援するビジネスソリューション展開を強化し、クラウドインテグレーション事業・クラウドサービス事業の深耕をさらに強化していく段階に入っています。実際に引き合いも着実に増えており、現在取り組んでいるプロジェクト一つひとつを確実に成果へとつなげていくことで事業領域はさらに広がり、収益性の高い案件が増え、会社全体の収益拡大につながっていく循環を生み出せると確信しています。
この循環を支えるのが、高度なスキルを兼ね備えた人材の拡充です。育成の観点では、自ら考え提案していく現場には、大きなやりがいがあります。JBS では大手企業から直接案件を受注しているため、エンジニアが日本の各業界をリードするお客さまと正面から向き合い、プロジェクトの中核を担う機会が豊富にあります。そうした実践の場を通じて人材の成長を促す育成姿勢を大切にしてきました。日々の業務そのものが学びとなり、経験を積み重ねながら力を伸ばしていける環境が整っていると考えています。
また、最先端の IT 機器とクラウドを存分に活用した業務環境や社宅をはじめとした働く環境づくりにも継続的に取り組み、人材獲得の場面においても選ばれる存在になりつつある手応えを感じています。今後は、獲得と育成の姿勢をさらに明確にしながら、人材を軸とした価値創出を通じて、より一層選ばれる企業へと進化していきます。特に、お客さまからの多様なご要望に応えられるプロジェクトマネージャーや、高度なクラウド技術を持つエキスパートの確保が極めて重要になっています。業務系のシステム開発においては、お客さまのビジネスや業務を正確に把握し、システムの全体像を描ける設計力が求められますが、こうした高度な役割を担える人材は、現状では十分とは言えません。そのため、引き続きエンジニアの育成に加え、外部からの人材獲得も積極的に進めていく方針です。

皆さまと共に歩む、これからの JBS

新たなステージへと移行した JBS は、子会社である SureBizCloud、AIexe、及びネクストスケープを含めた JBS グループとしてさらなる成長に向けて歩みを続けていきます。お客さまと真摯に向き合い、対話を重ねることで、お客さまの期待を超える成果を創出する、それこそが当社の成長を支える原動力です。その中心にいるのは、ほかならない一人ひとりの社員です。それぞれがお客さまと共に進化し続けていく姿勢こそが JBS の大きな特長であり、ゆるぎない強みです。この強みを磨き続け、ご満足いただくこと、それが私たちが変わらずお客さまにお約束している企業姿勢です。
また、プライム市場への市場区分変更を機に、IR 活動にもより一層力を入れ、事業の中身や成長の道筋をわかりやすくお伝えしていくことが重要だと考えています。株主・投資家をはじめ当社に関わるすべてのステークホルダーの皆さまに当社へのご理解を深めていただき、今後の着実な成長をイメージしていただけるよう、引き続き取り組んでまいります。今後とも皆さまの変わらぬご支援を心よりお願い申し上げます。

2026年3月25日
代表取締役社長
牧田 幸弘

CFO メッセージ

エンジニアリングサービスによる利益拡大のために
人的資本投資を加速させるとともに安定的な利益還元も実現していきます

各事業セグメントで 10% 以上の成長率を維持し、過去最高の売上高を更新

2025年9月期は、各事業セグメントで 10% 以上の成長を継続し、過去最高となる連結売上高 1,725億円となりました。期中の 5月に、事業環境が好調であることを踏まえて業績予想の上方修正を行いましたが、修正業績予想に対する達成率で見ても 104.6% の結果となっています。営業利益は 75億9,400万円と前期比 65.3% 増、修正業績予想に対する達成率でも 101.3% となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に減損損失があったことから、前期比 271.6% 増となる 56億2,900万円となりました。修正業績予想に対する達成率で見ても 112.6% となっており、賃上げ促進税制の影響で節税が生じたというプラス要因もありました。当期の業績好調の背景には、クラウド活用や AI 活用ニーズの増加という追い風に加え、グループ内での強いシナジーの創出があります。

CFO 勝田 耕平

特に、子会社のネクストスケープとの共同プロジェクトや、ネクストスケープ単独での受注拡大が業績伸長に貢献しました。この結果、セグメント別では、ネクストスケープが寄与したクラウドインテグレーション事業のセグメント利益は前期比で 68.7% 増の 50億円に達しています。クラウドサービス事業においても既存顧客のクラウド利活用が進み、前期比 15.7% 増の売上高 218億円、セグメント利益も前期比 15.3% 増の 32億円となりました。ライセンス&プロダクツ事業も売上高は前期比 25.0% 増の 1,229億円、セグメント利益は前期比 17.6% 増の 28億円と伸長しています。
JBS は、マイクロソフトをはじめとするクラウドライセンスや PC をお客さまに販売し、導入におけるインテグレーションを担い、保守・運用までサポートを行っています。事業はクラウドインテグレーション、クラウドサービス、ライセンス&プロダクツの 3つのセグメントで構成されていますが、システムインテグレーターとして導入から運用まで一貫したサービスを提供している点が特徴です。この強みでクラウドを起点としたニーズの高まりを確実に捉え、成長につなげてきたと言えます。

生成 AI などの事業環境変化に、JBS がどのように応じて目標指標を達成するか

生成 AI をはじめ、IT 領域において新たな製品・サービスが生まれることは、それらをお客さまに届ける役目を担う JBS にとってビジネスチャンスの広がりを意味します。例えば、生成 AI を利活用する際には、スペックの高い PC やサーバーが必要になり、買い替え需要が生じ、導入におけるインテグレーションや保守なども生じます。JBS を含むシステムインテグレーターにとって、追い風が吹いている市況だと言えます。こうした環境下で、JBS としては特に利益率の高いエンジニアリングサービス(クラウドインテグレーション事業及びクラウドサービス事業)の比率を引き上げる利益成長ストーリーを描いています。そして、JBS 全体として中期的に ROE 20% を確保していきたいと考えています。
より具体的に言えば、ビジネスサービスや AI サービスは、お客さまが抱える業務上の課題解決を中心に事業を展開しています。グローバルサービスにおいては、お客さまの海外展開に伴う多様な課題に対し、システム面から支援を行っています。特定のサービス領域を重点的に強化するのではなく、お客さまごとに需要が異なるという前提に立ち、それぞれのご要望に応じて必要なサービスを提供していく姿勢を重視しています。
このように利益率を確保できる事業セグメントに軸足を移し、それぞれのサービス領域で積極的な営業展開を進め、中期経営目標として掲げる売上高 1,900億円、営業利益 120億円の達成へと力強く進んでいきます。この目標達成に向け、エンジニアリングサービスの拡大によって利益成長を図るためにはお客さま先に常駐し、課題解決を支援できる人材の確保が必要となってきます。後ほど詳述しますが、この点が今後の課題となる部分です。

プライム市場移行を契機に、一層精緻な IR 活動を展開していく

これまで触れた業績向上のための取り組みと合わせて、プライム市場上場企業としてふさわしい、より精緻かつ積極的な IR 活動を展開していく計画です。JBS はこれまで株式の流動性が低く、売買金額が少なかったため、機関投資家が資金を投じにくい環境が課題となっていました。そのため、売買の活性化に向けた取り組みを継続してきた結果、足元ではプライム市場での売出も後押しとなり、1日の出来高が 2~3億円規模に達する水準まで伸びています。一定程度、機関投資家のバスケットに入るレベルに近づいてきたと捉えています。あわせて、個人投資家の皆さまの期待に応えるべく株主優待もスタートさせ、多様な施策を打ち出している段階です。
もっとも、立てた業績予想に対して各施策を着実に実行し、目標数値を確実に達成することが投資家の皆さまからの信頼につながり、結果として株価向上につながるというのが正攻法のアプローチであると考えています。上述した事業面での取り組みに一層注力し、持続的な事業成長を実現していきます。
また、株価への意識を高めるために、役員報酬 BIP 信託や株式付与 ESOP 信託などの制度も導入し、社員に対しても株主視点での業務遂行を促し、株価向上に全社で取り組んでいきます。

エンジニアリングサービスによる利益拡大のために、人的資本投資を加速させる

先述のとおり、今後の JBS の成長にはエンジニアリングサービスの拡大が不可欠になります。その実現には、顧客ニーズを的確に把握し、最適なシステム構築やサービス提供を担える人材の存在が大きなカギになります。こうした背景から JBS では、人的資本への投資は事業投資とほぼイコールの関係だと捉えています。
当期は、より公平かつ透明性の高い人事制度に改め、スキルや役職に応じた多様な研修を充実させました。また、オフィスへのアクセスが良い立地に社宅を用意し、社員食堂の充実にも力を入れています。人事制度面と設備面の双方を整えることで、安心して働ける環境につながると考えるからです。その結果、低い離職率を維持し、ひいてはビジネスの拡大につながる好循環が生まれていると感じます。
また、人材への投資によりオーガニック成長を支える一方で、ノンオーガニック成長については M&A も視野に入れています。JBS が有するビジネスの強みとシナジーが期待できる場合には、リスクとメリットを十分に検討したうえで必要に応じて実施していきたいと考えています。

着実な株主還元を

JBS はプライム市場への移行に際して記念配当を実施し、2025年9月期の年間配当は 1株当たり 40円としました。これを一過性のものとすることがないように、2026年9月期の年間配当は 45円を予想として掲げています。株主の皆さまへの利益還元は、経営上の重要課題と捉えています。引き続き、着実に株主還元を向上させられるよう、適切な計画数値の策定と、その着実な実践を通じて、資本市場からより高い信頼を得られるよう多様な打ち手を講じてまいります。

  • 1 2023年4月1日付で普通株式 1株につき 2株の割合で、株式分割を行いました。分割前の実績についても、株式分割後の基準に換算した数値を記載しています。
一株当たりの配当金/ROE

一株当たりの配当金/配当性向 ※1

2026年3月25日
取締役常務執行役員 CFO
コーポレートグループ統括、HR 戦略本部、 GA 本部 担当
勝田 耕平

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