売上と利益
2025年9月期 業績(連結)
国内 IT 市場においてもクラウド市場の成長率は全体の成長率を大きく上回り成長を持続しています。JBS グループが中核としていた Microsoft クラウド製品も、アプリケーション分野/インフラ分野においてマーケットシェアの高い製品群を有しており、IaaS 市場では AWS と並ぶトップシェアとなっています。また、お客様では、Covid-19 後のリモートワーク対応に端を発し、インフラを中心としたクラウドシフトが進んできました。生成 AI 登場後は、本格的な DX 需要として情報システム領域だけでなく顧客特有のビジネス IT 領域におけるクラウド活用・AI 活用ニーズが増加しています。また、情報システム領域においても、サイロ化したクラウド環境の全体最適化やサイバーセキュリティ対応が求められています。これらの需要に対し、JBS グループはマイクロソフトクラウドを中核にコミュニケーションインフラ領域に強みを持つクラウドインテグレーターとして成長してきました。2025年9月期は、売上高 1,725億円、営業利益 759億円(同65.3%増)となりました。
- 売上高
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- 営業利益
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2026年9月期 業績予想(連結)
企業の DX 投資加速を背景に、クラウドや生成 AI への投資も拡大する中、国内 IT 市場においても足元の基幹系システムの刷新のみならず、企業内でサイロ化した IT インフラや生成AI活用のためのデータ活用、ビジネス部門での事業開発における内製化需要など、引き続き需要が拡大しています。JBS グループは、クラウドを中心としたお客様の DX 加速に貢献すべく、マイクロソフトクラウドに強みを持つコミュニケーションインフラベンダーから、お客様の事業成長のための内製化をワンストップでご支援するビジネス IT パートナーへと進化して参ります。
2026年9月期は、事業全体のスケールアップを図るとともに、引き続き将来的な更なる成長のための積極的な人材採用及び育成の強化を行うことにより、増収増益の予想としています。
| 2025年9月期 実績 (連結) |
2026年9月期 予想 (連結) |
増減 | 増減率 | |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,725億円 | 1,765億円 | 39億円 | 2.3% |
| 営業利益 | 75.9億円 | 84.0億円 | 9.0億円 | 10.6% |
| 営業利益率 | 4.4% | 4.8% | 0.4p |
株主還元・配当
JBS は、株主の皆さまへの利益還元を経営上の重要課題の 1つと位置付けています。
株主の皆さまから預託された資本を有効活用して利益をあげ、事業基盤の安定とさらなる拡充に備えるために必要な内部留保の充実も念頭に置きつつ、財政状態、利益水準などを総合的に勘案し、利益還元を継続的かつ安定的に実施することを基本方針とし、安定的な配当の実現を目指しています。
- 2023年4月1日付で普通株式 1株につき 2株の割合で、株式分割を行いました。分割前の実績についても、株式分割後の基準に換算した数値を記載しています。
一株当たりの配当金/配当性向 ※
株主の皆さま限定の特典をご用意
株主優待
株主の皆さまからの日頃のご支援に対する感謝とともに、当社株式の投資魅力をより一層高め、より多くの方々に当社株式を保有いただくことを目的として、株主優待制度を実施します。
対象となる株主さまの保有株式数に応じて株主優待ポイントを進呈します。株主優待ポイントは、株主さま限定の特設ウェブサイト「日本ビジネスシステムズ・プレミアム優待倶楽部」において、約 5,000種の掲載商品からお好みの商品と交換していただけます。
JBS の強み
世界のテックリードカンパニーとのパートナーシップ
グローバルで優れたサービスを提供し続けるクラウド 及び最先端のテクノロジー企業との関係において、 多くのパートナー資格を有しており、優れたパートナーに贈られる年間アワードも数多く受賞しています。中でも最注力しているマイクロソフトからは 11年連続で Partner of the Year を受賞しています。これらの企業群から最先端テック情報をいち早く収集し、先行検証のサポートを受けることにより、お客さまへいち早く届ける体制を組んでいます。
テクノロジー利活用の社会価値・企業価値を上流からデザイン
JBS は三菱総合研究所と資本提携を結んでおります。同研究所が持つシンクタンク知見とコンサルティングノウハウと弊社が持つテクノロジー知見を組み合わせることにより、お客さまにおける価値創出をデザインしていきます。ポストコロナ時代におけるレジリエントで持続可能な 社会の実現に向け、医療や教育、行政、公共といった各分野で DX 事業を創出していくことで、国際競争力の ある社会・経済作りに貢献します。
幅広い業界・業種での価値創出を並走支援
30年以上にわたる IT 支援を通じて、多様な業界・業種を代表するエンタープライズ企業との取引関係を有しています。同関係を活かしながら新しいテクノロジーの価値を共に創出させていただく支援を行っていきます。中でも、メディア業界においては、日本テレビグループの IT 戦略子会社である日テレWands に資本参加しており、業界でのデジタル活用を促進する取り組みを推進しています。
クラウドネイティブなプロフェッショナル集団
JBS では、マイクロソフトクラウドにおいて国内トップクラスの資格保有者が在籍しており、2022年9月末現在のマイクロソフト認定資格者は 3,133名(延べ人数)となっています。また、マイクロソフト MVP も 3名在籍しています。マイクロソフト以外の資格に関しても、IT 最適化に必要な様々な資格者を有しています。
- Microsoft Certified 3,133名(延べ人数)Microsoft MVP 3名
- Cisco 108名、VMware 93名、AWS 86名、HPI 53名、Dell 38名、SAP 20名
パートナーと共創する研修プログラム
IT スキル標準(ITSS)キャリアフレームワークと認定試験・資格との マップをベースとした資格取得支援制度を設けており、専用の研修施設も完備しています。また、主要なクラウド企業との共同研修も行っており、最新テクノロジーに順応する形で適宜アップデートしています。
個人スキルに応じた多様なキャリアパス
お客さまの期待により応えるために、スキルの質の向上を図っています。例えばマイクロソフトクラウドにおいては最も基本的な Fundamentals 資格だけでなく、Associate や Expert へのランクアップを奨励しており、奨励金も用意しています。また、他部門への人材ローテーションも行っており、 社内公募制度や海外赴任制度を整備しています。
自社での先行導入を通じたショーケース化
JBS では、国内で導入実績の少ないテクノロジーやクラウドサービスを率先して自社の環境に導入、活用しています。
同活動を通じて導入・運用時のノウハウを蓄積することで、お客さまに対し実現性の高い提案を実現しています。例えば COVID-19 を経た現代においてスタンダードとなったハイブリッドワークの環境は、2020年当初に既に実現しておりベストプラクティスとしてお客さまにも提供しています。
最新技術×社員アイデアを軸とした事業開発
JBS では、パートナー企業から提供された新しい技術コンセプトを検証する専任チームや、社員アイデアに基づく新規事業開発プログラムがあります。また、一般社団法人社会システムデザインセンターへの協賛を通じて、産・学・地域のイノベーターによる社会課題解決型の事業創出にも取り組んでいます。
自社サービス実装によるアセット化
世界標準のクラウド導入フレームワークに準拠したコンサル・構築・運用支援と、クラウドマネージドサービスの提供によるクラウド管理・運用最適化環境を提供しています。この「JBS Cloud Suite」上に、パートナー企業のソリューションや自社開発サービスを実装することで、 JBS が培ったノウハウをお客さまに使いやすく提供することが可能です。