セグメント別業績ハイライト
2024年9月期
JBS グループは、市場拡大が続くパブリッククラウド市場において、マイクロソフト製品を中心に、価値のデザインから構築、利活用促進までを一気通貫で担えるソリューション提供力を強みに、大手エンタープライズとの直接取引によって事業拡大を実現してきました。今後の需要拡大が期待される顧客ニーズの高いセキュリティ及び生成 AI における支援に注力しており、それぞれ新たなサービスの提供を通じて、顧客の導入・検討状況に応じた支援を行っています。また、顧客企業に対する事業横断での包括的なソリューションサービスの提供を加速させるため、製販一体型の組織への移行を進め、各顧客の状況やニーズに合わせた最適なソリューションの提供を進めてきました。
2024年9月期の連結業績は、売上高は 140,858百万円(前期比 24.9% 増)、営業利益は 4,593百万円(同 9.6% 増)、経常利益は 4,587百万円(同 5.5% 増)と増収増益になった一方で、連結子会社であるネクストスケープにかかるのれんの減損損失を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は 1,514百万円(同 54.8% 減)となりました。
事業セグメント別売上高構成は、以下の通りです。「クラウドサービス事業」における継続契約型の保守運用売上及びサービス利用料と、「ライセンス & プロダクツ事業」におけるクラウドライセンス売上は、定期的な契約更新により安定的な売上が見込めるストック収益型のビジネスモデルとなっており、ストック収益は全体の売上の 69% になります。
クラウドインテグレーション事業
クラウドサービスの導入を担うクラウドインテグレーション事業においては、旺盛なクラウド需要を背景に案件が増加し、売上が拡大した一方、案件単価の伸び悩みや一部案件の開発スケジュール変更及び子会社であるネクストスケープの一部案件の長期化によりコストが増加した結果、売上高は 23,593百万円(前期比 2.5% 増)、セグメント利益は 2,985百万円(同 15.6% 減)となりました。
クラウドサービス事業
クラウド利活用における保守・運用を請け負うクラウドサービス事業においては、営業活動の強化によって、新規顧客の獲得及び既存顧客との契約拡大が進んだことにより売上が拡大したことに加え、自社サービスをはじめとしたマネージドサービスの受注拡大により収益性が向上した結果、売上高は 18,922百万円(同 23.0% 増)、セグメント利益は 2,854百万円(同 43.9%増)となりました。
ライセンス & プロダクツ事業
マイクロソフトライセンス及び各種ハードウエア・ソフトウエア等の物販を担うライセンス & プロダクツ事業においては、大手顧客企業を中心にクラウド活用促進による既存顧客に対するマイクロソフトライセンス販売のアップセル及びクロスセルが進んだことに加え、物販の販売が好調に推移した結果、売上高は 98,330百万円(同 32.2% 増)、セグメント利益は 2,417 百万円(同 18.2% 増)となりました。
セグメント別業績推移(通期)
- 2023年9月期より連結会計に移行しています。
- クラウドインテグレーション事業
- クラウドサービス事業
- ライセンス & プロダクツ事業
(百万円)
2021年9月期 (単体) |
2022年9月期 (単体) |
2023年9月期 (連結) |
2024年9月期 (連結) |
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クラウドインテグレーション事業 | ||||
売上 | 16,961 | 18,344 | 23,015 | 23,593 |
セグメント利益 | 2,087 | 2,800 | 3,537 | 2,985 |
クラウドサービス事業 | ||||
売上 | 10,745 | 13,371 | 15,389 | 18,922 |
セグメント利益 | 1,487 | 1,781 | 1,983 | 2,854 |
ライセンス & プロダクツ事業 | ||||
売上 | 47,225 | 54,593 | 74,381 | 98,330 |
セグメント利益 | 930 | 1,835 | 2,045 | 2,417 |
セグメント別業績推移(四半期)
- 2023年9月期より連結会計に移行しています。
(百万円)
22/09 1Q |
22/09 2Q |
22/09 3Q |
22/09 4Q |
23/09 1Q |
23/09 2Q |
23/09 3Q |
23/09 4Q |
24/09 1Q |
24/09 2Q |
24/09 3Q |
24/09 4Q |
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クラウドインテグレーション事業 | ||||||||||||
売上 | 4,468 | 9,299 | 13,483 | 18,344 | 4,888 | 10,816 | 16,608 | 23,015 | 5,653 | 11,633 | 17,174 | 23,593 |
セグメント利益 | 800 | 1,676 | 2,161 | 2,800 | 723 | 1,685 | 2,351 | 3,537 | 703 | 1,604 | 2,069 | 2,985 |
クラウドサービス事業 | ||||||||||||
売上 | 2,927 | 6,091 | 9,589 | 13,371 | 3,678 | 7,666 | 11,425 | 15,389 | 4,395 | 9,036 | 13,782 | 18,922 |
セグメント利益 | 493 | 988 | 1,448 | 1,781 | 503 | 1,100 | 1,568 | 1,983 | 665 | 1,496 | 2,088 | 2,854 |
ライセンス & プロダクツ事業 | ||||||||||||
売上 | 13,279 | 22,432 | 39,461 | 54,593 | 14,584 | 28,124 | 54,268 | 74,381 | 15,832 | 33,261 | 75,181 | 98,330 |
セグメント利益 | 663 | 937 | 1,318 | 1,835 | 531 | 811 | 1,321 | 2,045 | 582 | 983 | 1,955 | 2,417 |
- 第2四半期(2Q)は、第1四半期から第2四半期までの累計情報です。
- 第3四半期(3Q)は、第1四半期から第3四半期までの累計情報です。
- 第4四半期(4Q)は、第1四半期から第4四半期までの累計情報です。
セグメント別業績予想
JBS グループのクラウドインテグレーション事業における主力事業であった Microsoft 365 の導入支援や情報系インフラ基盤のクラウドシフトの需要については一服感が出てきておりますが、導入ソリューションの利活用推進や重点顧客に対する支援体制強化の需要に対応するため、製販一体の事業横断でのサービス提供の強化を加速させていきます。
クラウドインテグレーション事業では、アプリ開発や AI 利活用などの顧客企業の事業推進や業務効率化を積極的に支援していきます。
クラウドサービス事業では、グローバルでの包括的な運用支援やセキュリティサービスの強化などに加え、自社サービスの開発により、顧客企業の支援範囲の拡大に努めます。
ライセンス&プロダクツ事業では、マイクロソフトライセンス提供を通じて広がっている顧客基盤をクラウドインテグレーション及びクラウドサービスにつなげるとともに、事業成長と収益性のバランスを考慮しながら、継続的にライセンスを提供していきます。