仮想通貨取引システムインフラ事例

シンプレクス株式会社

仮想通貨取引システムのインフラを「Dell EMC VxRail」で新規構築 ビジネススピード向上とコスト削減に寄与

Dell EMC VxRail 導入事例 シンプレクス株式会社
業種 金融・保険
テーマ その他
製品パートナー デル・テクノロジーズ

法制度改正や Fintech 技術の進歩により、大きく変化しつつある金融業界で「高度な金融工学」「豊富な金融業務知識」「最先端 IT 技術」を融合した先進的な金融 IT サービスを提供する、シンプレクス株式会社(以下、シンプレクス)。
これまでシンプレクスが手がけてきたサービスでは物理構成インフラをメインとして使用しており、導入に 1年程度の期間を要することも少なくありませんでした。しかし、環境変化のスピードが著しく早い仮想通貨ビジネスにおける顧客ニーズに対応するため、シンプレクスもまたかつてないスピードで新たなサービスの導入に取り組む必要に迫られていました。

2018年1月にシンプレクスからリリースされた仮想通貨取引ソリューション「SimplexCryptoCurrency」。このサービスのインフラ導入にあたっては、金融サービスとして求められる、極めて高いレベルの性能・信頼性を担保した上で、スピーディに導入できる方法を選択する必要がありました。
そのような中でインフラ構築の切り札として選ばれたのが、Dell EMC のハイパーコンバージドインフラストラクチャ「Dell EMC VxRail」(以下、VxRail)でした。実はシンプレクスでは、VMware のバージョンやファームウェアが検証済みの状態で提供される点を評価し、既存の金融サービスのインフラとして、既に VxRail を導入していました。こうした先行事例を通して VxRail の機能や効率性を高く評価していたシンプレクスでは、「SimplexCryptoCurrency」のインフラ構築においても、VMware の仮想化によるデリバリー時間の短縮を実現するべく、迷わず VxRail を選択しました。

実際の導入フェーズでは、シンプレクスの IT パートナーとして JBS も大きく貢献。2017年7月のプロジェクト立ち上げからわずか 2か月、2017年9月には最初のステージング環境が立ち上がりました。

当時の JBS のサポート体制について、イノベーションサービス統括本部 データプラネットソリューション本部 プラットフォームソリューション部 マネージャー 久保 彩乃はこう振り返ります。
「とにかくスピードの速さが求められるプロジェクトでしたので、JBS でも万全の支援体制を準備。JBS 保有の検証機による事前検証に加えて、設計・開発業務の綿密なスケジューリング、既存環境との迅速な連携、JBS キッティングセンターでの事前セットアップなど、あらゆる手を尽くして納期短縮を図りました」

こうして「SimplexCryptoCurrency」は無事に 2018年1月にサービス提供を開始し、さっそく大手仮想通貨交換業者の基幹システムとしても採用されるなど、順調な立ち上がりを見せました。

「SimplexCryptoCurrency」は、ビジネス面における成功に加え、インフラ面でも VxRail による非常に高い導入効果が表れています。
まずは、サーバー集約率の飛躍的な向上です。現在は 10台の Dell EMC VxRail E460 で約 600台のサーバーを稼働させつつも、「SimplexCryptoCurrency」と同様の構成を持つシンプレクスの他の FX サービスと比較するとデータセンターにおけるラック数は 1/3 以下となり、大幅な省スペース化とコスト削減が実現できました。システム構築費用についても 40% 削減、開発期間にいたっては 1/4 まで短縮できました。

上記のような導入効果をうけ、シンプレクスでは、ニーズが高い仮想通貨取引システム用環境の強化・拡充に加えて、将来的に物理環境上で稼働しているシステム群をプライベートクラウドに集約する際の選択肢の一つとして、VxRail の活用を検討しています。

今後、JBS も本案件の経験を最大限に活かし、VxRail を活用したソリューション積極的な展開を考えています。

  • インタビュー内容はすべて取材当時のものです。事例中に登場する会社名、部門名、製品名等は閲覧時点のものと異なる場合がありますことをご了承ください。
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