仮想デスクトップ導入 導入事例
日本ビジネスシステムズ株式会社
仮想デスクトップ導入を成功に導く決め手とは
業種 |
JBS ショーケース |
導入 ソリューション |
シンクライアントソリューション |
フェーズ |
設計・構築 |
お客様の課題 |
運用コスト削減 ITインフラの整備 情報漏洩対策 |
導入製品・ サービス |
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「仮想デスクトップ化の検討が進まない」というお客様も多い中、実際に導入に踏み切ることができた企業は何が違うのか。
多くの企業様のVDI導入に関わってきた技術者による"VDI導入の勘所"が語られています。
シンクライアントや仮想デスクトップ(VDI)が検討に挙がるようになって久しいが、「以前、検討したけれど導入には至らなかった」「社内で合意を得られない」という企業も少なくないだろう。しかしここ1~2年で導入へと進む企業が増えているという。実際に導入に踏み切ることができた企業は一体何が違うのだろうか?
多くの企業のVDI導入に関わってきた日本ビジネスシステムズ株式会社(以下、JBS)の笠原氏に話を聞いた。
【 導入前の課題 】
「仮想デスクトップ」といっても「クライアント導入・展開」であることを忘れてはいけない
VDI導入というと、サーバやストレージ、ネットワークなどシステム構成ばかりを気にしがちだ。しかし、ユーザの使い勝手がどう変わるのか、どう便利になるのかを具体的に伝え、利用イメージを持ってもらうことが想像以上に重要な割合を占めているという。
笠原氏:
「ユーザにとっては画面がどう変わるのか、USBは使えるのか、パスワードは何回入れるのかということが大切。極端な例ですが、夏場にUSBの扇風機って使えますか?と聞かれたこともあります。『そんなことまで?』と思うかも知れませんが、日々オフィスで働いている人にとっては重要なことも。あとは端末の外見がカッコいい、このデバイスで業務効率が上がるなど、『あの端末で仕事をしたい』と思ってもらうことも導入の勢いを加速します」
様々な部署から代表を集めて端末を触ってもらう、見てもらうのも1つ。社内で話題にあがることで全体のモチベーションが向上し、導入へと進んだケースもあるという。
細かいことの積み上げで大きな削減に。管理コストを詳細に試算する
VDI導入のメリットとしてよく挙げられるのが管理負荷・コストの削減だ。ところが、どれくらいの削減になるのか分かりにくく、導入しても変わらないのではという懸念は拭えない。
笠原氏:
「管理コストの削減は、本当に細かいことの積み重ね。例えば10人の部署で各自1台ずつ最新OSのPCを使っている。でも業務アプリケーションが動かないので古いOSのPCを4台残して交代で使っているという話はよくありますよね。VDIを入れれば、各自の端末から接続先を切り替えて使えるので、この4台を廃棄できます。こういったことの積み重ねで、7000台のPCを5000台まで削減できた企業もありますよ。」
それだけの台数が減れば、ライセンスコストだけでもかなりの削減。更に棚卸など管理コストを考えれば、その効果が大きいことは明らかだ。
企業の情報システム部門とともに走る!JBSのエンジニアたち
ここまで聞いて「正直、面倒くさいな…。うちの情シスだけでは厳しい」と思った方も多いだろう。だが、心配はいらない。それを徹底的にサポートするのがJBSのエンジニアたちだ。
もともとノートPCやデスクトップPCなどの導入を多く手掛け、VDIに限らずクライアント展開に強みを持つ同社。各部署に利用アプリケーションをヒヤリングし動作確認するところから、ユーザに対するデモの実施まであらゆる面できめ細かく対応する。更には「この部署だけ無線LANを使いたい」という要望に、特定の端末のみ無線LANのチューニングをしにいったこともあるという。VDI導入の経験・ノウハウが豊富で、ここまで一緒に動いてくれるJBSは企業にとって頼もしい存在だ。
実は、ストレージは"使っていない時"の方が負荷が高い
ユーザの使い勝手が重要なことは分かったが、やはりVDIはインフラの負荷が高いのではないか?負荷が集中して遅くなるのは困る…という不安は大きい。
笠原氏:
「社員が使う日中の負荷を心配される方は多いですが、ストレージは重複排除やシンプロビジョニング、バックアップなどの処理が走る夜間の方が、負荷が高い。VDIというと、ストレージでもネットワークでも1つにまとめるというイメージがありますが、例えば、パッチ配布のような小さな処理でも何千台になるとかなりの負荷に。1つにまとめてしまうと朝までに処理が終わらない危険性も出てきます。ですから5000ユーザの環境でも、1つにまとめつつ運用時に柔軟に対応できるようグループ分けをして横展開することを勧めています。パッチ配布も1000ユーザずつ時間をずらして対応できるようになります。」
「部署全員が使えない!」という状況がユーザのパニックを招く
VDIはネットワークやストレージのトラブルで、PCが全く使えなくなってしまう。業務がすべて止まる…という最悪の事態を避けるために、上述のグループ分けでも部署ごとではなく、細かく割り振ることが鍵となる。
笠原氏:
「部署全員のPCが遅いと業務が止まってしまい、何が起きたのか分からずパニックになります。結果『やっぱり仮想化はダメ』という評価にもなりかねません。でも、1人は遅いけれど、隣の人は普通に動いている…となればちょっとしたトラブルかな、で済むことも。万が一トラブルが発生した時も、部署内で半分くらいの人にメールやWebで状況を周知できれば、混乱を最小限に留められます。もちろん、我々JBSはこういった対応もサポートしています。」

仮想環境にオススメ!複雑な構成でも対応できる柔軟さを持つEMCのストレージ
インフラ構築にあたって一番重要なのがストレージ選びだという。確かにデータが消えては元も子もない。
笠原氏:
「VDIで求められることはやはり安定性。それに加えてインターフェースの柔軟性がある点がEMCストレージをオススメする理由。 VDI環境においてはファイルサーバの利用は不可欠ですが、EMCのストレージでは、同じ筐体内で領域を分けて使うことができますし、もちろんCIFSにも対応している。複雑な構成でも対応できるので、ユーザの幅広い要望に応えられるんです。」
より幅広い要望に対応できる検証済みアーキテクチャ【EMC VSPEX】が登場
2012年7月、新たに発表された『EMC VSPEX』。ストレージとサーバ、ネットワーク機器などベンダを越えて様々な機器を組み合わせることができる検証済みモジュラー・アーキテクチャだ。ニーズに合わせた製品を自由に選択、組み合わせることができる。
笠原氏:
「メーカーで事前に『色々なものと組み合わせて能力を発揮できること』が検証されているのは嬉しいですね。導入期間の短縮にもつながりますし、用途も広がる。これまで以上にオススメしやすくなりました。」