日系企業におけるクラウド ERP の構築・運用を JBS メキシコが現地でトータル支援
メキシコにおいてボイラおよび関連機器などの販売・メンテナンスを手がけるミウラボイラメキシコ株式会社(以下、ミウラボイラメキシコ)では、Microsoft Dynamics 365 Business Central(以下、Dynamics BC)を独自に導入。会計関連業務の精緻化・省力化・迅速化・効率化を実現しました。
【会社概要】
熱・水・環境のベストパートナー「ミウラグループ」
ミウラボイラメキシコについてご紹介ください。
(右から)Miura International Americas, Inc. 販売事務
担当 Anny Soto氏、同Pan American Executive
Operations Analyst 青木 崇光氏 、同 経理担当
Brenda Morales 氏
(左から2番目)JBSメキシコ
エンジニア 岡田 一郎
ミウラグループはお客さまに役立つ独自の技術で、熱・水・環境分野における多彩な製品やシステムを開発・製造し、メーカーならではのワンストップメンテナンスを展開しています。
主力の貫流ボイラとボイラ技術を基盤に、水処理機器、食品機器、メディカル機器、排ガスボイラなどの機器を組み合わせた工場のトータルソリューションをグローバルに提供することで、工場全体のエネルギー問題にも解決策を提案できる体制を整備しています。また、省エネ・工場診断と水分析データなどをもとに、お客さまが直面している課題から潜在的問題まで、省エネ問題やトータル水処理の解決策も提案しています。
常に地球環境への配慮のもと、グローバルに提案できる製品を開発することを目指し、独自の高機能化技術でさまざまな製品の省エネ・省資源・優環境を実現しており、CO2 や NOx の排出量削減など技術力は高く評価され、数々の権威ある賞を受けています。
日本で培った技術とサービスを世界のお客さまに届けたいという思いから、北米をはじめ、メキシコ、ブラジルなど中南米地域、さらには韓国や中国、ASEAN 地域全体へと拠点展開を積極的に進めており、ミウラボイラメキシコではアメリカの工場で製造したボイラ関連製品のメキシコ合衆国への販売を担っています。
【導入背景】
導入にリソースや時間がかかる自社 ERP を回避し、汎用パッケージを選択
Miura International Americas, Inc. Pan American
Executive Operations Analyst 青木 崇光氏
Dynamics BC は、日本などほかのミウラグループでも導入されているのでしょうか。
日本の本社では自社開発した ERP を導入しています。同システムのミウラボイラメキシコでの導入も検討したのですが、メキシコ特有の Factura(請求書)や税務署(SAT)のシステムとのデータ連携を考慮すると、それを日本の情報システム部が理解してシステムを構築する必要がありました。
そのため、自社開発した ERP システムには大幅な改修が必要でした。導入にリソースや時間がかかること。また、ビジネスのサイズ感なども異なることから同システムの導入を断念し、今回、Dynamics BC を導入するにいたりました。
Dynamics BC を導入した経緯を教えてください。
Dynamics BC の導入前は、会計業務の各データを表計算ソフトや経理業務を対象とした会計ソフトなどを用いてバラバラに管理・処理していました。そのため、業務が複雑化していただけでなく、売掛・買掛・在庫の一覧などを簡単に確認することができず、集計した数字が会計データと合わないといったような状況も発生していました。
そのため、あやふやなデータを見て経営的な判断を下さなければならなかったり、日本の本社へのレポートに時間がかかったりしていたため、ミウラボイラメキシコのトップダウンで ERP の導入を進めることになりました。
【選定理由】
日本語およびスペイン語で現地サポートを受けられる JBS メキシコの提案を採用
Dynamics BC を採用したポイントを教えてください。