リモートサポートサービス導入事例

ミズノ株式会社

まるで Microsoft 365 担当の “ 一員 ” として
マイクロソフト製品の使い方や教育などトータルでサポート

リモートサポートサービス導入事例 美津濃株式会社
業種 製造・ヘルスケア
導入ソリューション Live Support
テーマ その他
製品パートナー マイクロソフト

(左から)ミズノ株式会社 グローバルデジタルDTC統括本部 グローバルITデジタル推進室 ICTソリューション課 三上 明子 氏、課長 松浦 純生 氏

タイムチャージ制のサポートサービス「Live Support for Office 365」を有効活用
問題解決時間とソリューション開発の短縮に貢献し社内 DX を加速

「より良いスポーツ品とスポーツの振興を通じて社会に貢献する」という経営理念を掲げているミズノ株式会社(以下、ミズノ)。同社では、全社で DX を推進するため、2021年にグローバルデジタル統括部を創設しました。その後 2023年にはグローバルデジタルDTC統括本部となり、旧来の情報システム部門が担う、セキュリティやインフラ基盤に加え、EC や DTC(Direct to Consumer : 消費者に商品を直接販売すること)マーケティングの拡大などによって DX を推進できる体制と環境を整備し、その過程でグループウェアとしてすでに導入されていた Microsoft 365 のさらなる利活用を推進しました。これにより、Microsoft 365 を活用した社内業務の効率化に対する従業員の要求が高まるとともに、IT 部門への問い合わせが増加していきました。そこでミズノでは、Live Support for Office 365 を導入し、従業員のニーズに迅速かつ的確に対応できる体制を整えました。

【会社概要】
新たなビジネスモデルの推進と企業の成長のため、全社で DX を推進

ミズノさまの DX 方針をお聞かせください。

総合スポーツ品メーカーであるミズノは、各種スポーツ品の企画開発、製造、販売だけでなく、最近では科学的な視点を取り入れた、デジタルとスポーツが融合した新しい分野を切り開いています。経営計画にも DX を掲げており、既存領域だけでなく EC や DTC マーケティングビジネスを伸ばしていく方針です。

グローバルデジタルDTC統括本部 グローバルITデジタル推進室 ICTソリューション課では、セキュリティやインフラ管理、グループウェアの運用管理を担っています。2018年から旧来のグループウェアから Microsoft 365 に切り替え、2020年までにグローバルも含めた全社展開を行いました。コロナ禍に伴う在宅勤務で Microsoft 365 の利用や Microsoft Teams(以下、Teams)でのチャットや Web 会議が浸透し、今では当たり前のように利用されるようになっています。また、Microsoft Power Platform(以下、Power Platform)や Microsoft SharePoint(以下、SharePoint)を使った業務改善もユーザー部門を中心に盛んに行われています。

【導入の背景】
デジタルツールを活用した業務改善に対する問い合わせが急増

マイクロソフト製品を活用していく中で、どんな課題が生じていたのでしょうか ?

ミズノ松浦様

ミズノ株式会社 グローバルデジタルDTC統括本部 グローバルITデジタル推進室 ICTソリューション課 課長
松浦 純生 氏

コロナ禍をきっかけに Microsoft 365 や Teams の利用が進み、従業員のデジタルツールに関する知識が高まるにつれ、問い合わせ内容の要求レベルも上がってきました。しかし、私たち Microsoft 365 担当は一般的な問い合わせには回答できるものの、業務改善のための活用法などはいったん調査する必要がありました。これにより対応に時間がかかり、Microsoft 365 担当の負担が増え、さらには結果として従業員への回答を待たせてしまうこともありました。

活用方法の例としては、社外との Teams でのコミュニケーションがあります。生産担当と外部の製造会社との間でファイル共有を行う機会が多いのですが、従来の社内システムでは社外に公開できないサーバにデータがあるため、わざわざ取り出して電子メールでデータのやり取りをしなければなりませんでした。そのような状況から Teams を使って社内と同じように手軽にファイル共有ができないかという相談が社内からありました。そこで Teams でセキュリティを担保しながら外部の会社とのファイル連携ができるような仕組みを構築し解決しました。

【選定の経緯】
日本マイクロソフトとの関係性、柔軟な契約内容を評価し JBS を選定

マイクロソフト製品のサポートを外部に依頼することにした経緯をお聞かせください。

2021年9月に日本マイクロソフトに相談し、JBS を紹介していただきました。JBS には、Microsoft 365 だけでなく、PowerShell や Microsoft Azure(以下、Azure)など関連した領域までサポートいただけるか、サポートの技術力、これまでのサポート実績、契約期間などについて相談しました。

JBS をパートナーに選定した理由を教えてください。

ベンダー選定では、JBS を含む 3社ほどに問い合わせをしました。その際、マイクロソフトパートナーとしての実績、日本マイクロソフトとの強固なパートナーシップを評価しました。JBS はサポート体制がしっかりしている、問い合わせに対するレスポンスも早い、メッセージのやりとりだけでなく必要があれば Web 会議にて対応していただける、などのサポート内容について細かいところまで説明いただきました。不明点について質疑応答にも真摯に対応いただき不安を残さず選定することができました。

そのため、JBS は Microsoft 365 専門のサポートメンバーというより、社内 Microsoft 365 担当の一員としてミズノの業務改善をトータルで支援してくれるのではないかと考えました。

また、他社の提案では契約期間が 1年単位だったのに対し、JBS は 3カ月ごとに更新できるというものでした。契約中のサポート時間が決まっていますので、まずは 3カ月試してみて、次の契約で足りなかったら増やしたり、余ったら減らしたりと、短い期間でサポート時間を変更できる柔軟性も評価のポイントになっています。さらに、時間が余った場合には、セミナーやトレーニングといった Microsoft 365 担当のスキルアップ教育に振替できるということもあって、無駄なく利用できると考えました。

【導入プロセス】
社内 Microsoft 365 担当で対応できない相談に JBS の専門家が対応

導入プロジェクトはどのように進められたのでしょうか。

導入に対して特に問題はありませんでした。候補として挙げたベンダーの提案を吟味した結果、JBS に依頼することになり、2021年12月からサポートを開始しました。サポートを依頼するのは当時 ICTソリューション課のメンバー 4名だけですので、それぞれにアカウントを付与し、サポートサイトの使い方をお教えいただき、スムーズに導入できました。

従業員から届く Microsoft 365 や Power Platform などの問い合わせや相談は、私たちが解決できるものは私たちが回答し、難しいものは JBS に相談する体制がすぐにできあがりました。

ミズノ三上様

ミズノ株式会社 グローバルデジタルDTC統括本部 グローバルITデジタル推進室 ICTソリューション課
三上 明子 氏

【導入効果】
問題解決までの期間やソリューション開発期間の短縮に貢献

現在、どのような成果が表れていますか。

解決方法の「確からしさ」を高めることができています。自分たちでネット検索をすると、さまざまな解決策が見つかり、どの方法が最適かどうか判断できないことがあります。JBS は場合によっては日本マイクロソフトの担当の方と意見を交換したうえで回答していただけるので情報の質が高いと言えます。

また、自分たちの調査では時間がかかって、回答が遅くなることや、解決できない可能性のある問い合わせについて相談するようになりました。これにより、以前では考えられないようなスピードで解決策を社内に提供できるようになりました。また、ツールの使い方だけでなく、業務改善のための新たな仕組みを考えなければならないとき、どんなやり方があるかも相談できるようになりました。

JBS は、Microsoft 365 の相談や活用方法に対する的確なアドバイスをしていただけ、さらに Microsoft 365 に関連しないサポート範囲外の問い合わせをしてしまった際にも、「こうすれば解決できますよ」といったベストエフォートの回答をいただけます。

私たちは IT 部門ですが、ミズノは IT 企業でないため、総合職としていろいろな部署を異動するなかで IT 部門に配属されます。IT 知識が少ないメンバーが質問をしたとしても、しっかりくみ取ってわかりやすい言葉で説明していただける姿勢にも感銘を受けました。

Live Support for Office 365 の導入前後の状況をまとめてみたのですが、毎月 30件 〜 40件の問い合わせがあり、導入前は月内に処理できるのが 10件 〜 20件と、半分くらいでした。導入後は月内に 20件 〜 30件処理できるようになり、保留される問い合わせの数が減りました。

さらに、Microsoft Power Apps(以下、Power Apps)を活用した業務改善のアイディアについて、50時間ほどの工数で実現できると試算していたものがありましたが、JBS に相談したことで、既にある Microsoft 365 の機能のマッチングを行うという提案をいただきました。これにより、Power Apps での開発が不要となり、実際には 10時間ほどの工数で実現できました。

営業支援部門での業務改善の一例を紹介します。営業支援部門のなかで生じた問題を社内で共有し改善に活かすために、Teams に書き込んだ内容を SharePoint に自動登録する仕組みを現場から求められていましたが、どのようにシステムを構築すべきか調査と検討に時間がかかっていました。そこで JBS のサポートに相談したところ、新しいアイディアをいただくことができ、それを基に社内で新たな情報共有の仕組みの構築ができました。これを活用することで、複数個所への転記作業がなくなりました。また、営業支援部門からは、「業務効率が上がった」「記入ミスがなくなり質も上がった」といった感謝の声もあがっています。

このように、自分たちで解決法を思いつかない場合でも JBS に相談でき、提案いただけるので、心強い存在です。Microsoft 365 に限らず、マイクロソフト製品に関わることなら安心して相談できるような関係になっています。

また、ICTソリューション課のメンバーが変わったり、新しいメンバーが加わったときに、サポートの残り時間を利用して Power Platform などのトレーニングコースの受講もしています。

【今後の展望】
Microsoft 365 のグローバル展開にあたり Live Support for Office 365 のさらなる活用を検討

今後に向けた計画や構想をお聞かせください。

以前の IT 部門は日本のメンバーに特化したサポート範囲でしたが、グローバルデジタルDTC統括本部となった現在では、文字通りサポート範囲をグローバルに広げるミッションを持っています。Microsoft 365 はミズノでもグローバルで使っているグループウェアですので、そのサポートをしていきたいです。日本以外の地域の小さなグループ企業の場合、困りごとを誰に相談したらいいかわからない状況にありますので、今後は応えていきたいと考えています。

DX 推進の一環で、EC や DTC など、ビジネス領域にも貢献していきたいと思っています。そのためにも、誰もが思い通りにマイクロソフト製品を使いこなせる状態にし、ビジネスを止めないように、さらに加速していけるようにしていかなければなりません。Live Support for Office 365 は非常に重要な役割を担うことになると思っています。

【JBS への評価】
どんな質問にも真摯に向き合う姿勢を高く評価

JBS の導入支援とサポート体制に対する評価をお聞かせください。

ミズノ様-JBS集合写真

Live Support for Office 365 は、過去のサポート履歴も残るので、異動してきた新しいメンバーにとっても役立つサービスと言えます。サポートの範囲外だからといって断られるケースも少なく、何かしらのアドバイスをいただけます。メッセージであれ Web 会議であれ、高い傾聴スキルをお持ちで、どんな質問にもなんとか工夫して応えようとしてくださる姿勢はとてもありがたいです。

JBS のノウハウや技術力、ヒアリング力が裏付けとなり、非常に安心して使わせていただいています。サポートに限らず、今後ともお付き合いさせていただきたいと思っております。

JBS 担当者からのコメント

西日本事業本部 第2営業部 1課 高田 佑一

”マイクロソフト製品に強い JBS” として認知いただき、その後多くのお引き合いをいただいているのも、この Live Support for Office 365 の契約があってこそとだ思っています。今後もマイクロソフト ソリューションを中心に、勝手ながらミズノさまの IT 部門の一員と思って下支えできれば光栄です。またその礎を築いた前任の當麻さんから担当を引き継ぐのは身が引き締まる思いですが、これからのミズノさまのさらなる発展を支えられるよう尽力いたします。

西日本事業本部 第2営業部 1課
高田 佑一

西日本事業本部 第1営業部 1課 當麻 友南

Live Support for Office 365 導入によりミズノさまでの IT 活用をご支援できていること、誠に光栄です。本サービスは IT 部門のご負担を軽減することで、本来の業務に時間を注いでいただくことも目指しております。そのため、導入前後でしっかりと効果を感じて頂けていること大変嬉しく思います。また、ミズノさまではお問い合わせに限らずトレーニングメニューもご利用いただき、JBS としても嬉しい限りです。引き続き、ミズノさまのお力になれますと幸いです。

西日本事業本部 第1営業部 1課
當麻 友南

ミズノ株式会社

代表者:代表取締役社長 水野 明人
本社所在地:大阪本社 〒559-8510 大阪府大阪市住之江区南港北1-12-35
東京本社 〒101-8477 東京都千代田区神田小川町3-22
創業:1906年4月1日
資本金:261億3,700万円(2023年3月31日現在)
事業概要:競技スポーツ全般を事業領域としたスポーツ品の提供、スポーツスクールの運営、エクササイズグッズ、アウトドア・ウォーキングシューズ、スポーツカジュアルの企画開発、ワークシューズ・ワークアパレル商品の企画開発、スポーツ施設施工・スポーツ施設運営受託

2023.10.12公開

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